パタマナキーボード ビルドガイド

スイッチ配線編

目次

1. はじめに

このページではスイッチプレートへのスイッチのはめ込みとパタマナボードへのスイッチの配線を説明します。

1.1 必要な部品

パタマナのキットに付属のポリウレタン銅線の他に

が必要になります。また、スイッチの端子に直接はんだ付けしたくない場合は

が必要です。

キーケットで販売したキットに付属のポリウレタン銅線の長さがギリギリ足りなさそうです。申し訳ありません。ご連絡いただければ、クリックポストにて追加分をお送りします。その他不足部品がございましたらご連絡ください。

1.2 かかる時間の目安

スイッチ配線には時間がかかります。はんだ付けに慣れた方でも片側に90分、両側で3時間程度はかかると思われます。慣れていない方はその倍程度を目安にしてください。

2. スイッチのはめ込み

まず、お好みの Kailh Choc v1 スイッチ をスイッチプレートにはめ込んでください。

私のおすすめは、小指を除いたホームポジションは Red、その他は Red Pro にすることです。

タクタイルスイッチをご希望の場合、Brown はあまりタクタイル感がないので、値がはりますが Sunset Tactile がおすすめです。

スイッチのはめ込み

ソケットを用いる場合はソケットをはめてください。

ソケットには向きがあります。角が丸くなっている方がスイッチの一番大きな足の下側です。

また、ソケットがスイッチプレートに干渉しないように、一部上下の入れ替えが必要です。

ソケットのはめ込み

3. スイッチ端子の予備ハンダ

続いてスイッチ端子への予備ハンダを行います。あとでポリウレタン銅線が付けやすいように、フラックスが蒸発しきらない、かつ、多めにはんだを盛ってください。これを全てのスイッチの両側の端子に行います。

スイッチ端子への予備ハンダ

ソケットを用いる場合は、ソケットの平らな面に同様にはんだを盛ります。

ソケットへの予備ハンダ

4. ポリウレタン銅線の予備ハンダ

ポリウレタン銅線はポリウレタンで被膜された銅線で、はんだ付けをする際に熱で被膜が溶けることで導通します。

被膜がしっかりとはがれるように、コテを400℃程度に温め、被膜が焦げた煙が出るくらいまで予備はんだをしてください。

コテの温度

はんだをコテ先に盛ります。

はんだをコテに盛る

ポリウレタン銅線をコテ先のはんだに当てて被膜を溶かします。

※ 熱がポリウレタン銅線を通して持ち手側まで伝わってきます。やけどに注意してください。

ポリウレタン銅線の被膜を溶かす

予備ハンダ後のポリウレタン銅線は下図のようになります。

予備ハンダ後のポリウレタン銅線

5. グランドの配線

配線はグランドから行います。

スイッチ端子の片側に(どちらでも構いません)ポリウレタン銅線をはんだ付けします。

予備はんだされている状態なので、はんだを追加せずとも、ポリウレタン銅線をスイッチ端子にコテで押し当てることではんだ付けできます。

この時、はんだが固まるまではポリウレタン銅線を動かさないようにしてください。

先端のはんだ付け

隣のスイッチの端子の位置に合わせてポリウレタン銅線の途中に予備はんだをしてください。

途中の予備ハンダ

予備はんだしたポリウレタン銅線をスイッチ端子にはんだ付けします。

途中のはんだ付け

同様にして、1行分のはんだ付けを行います。

1行分のはんだ付け

基板のgnd端子に入る長さでポリウレタン銅線を切ります。

ポリウレタン銅線を切る

基板のgnd端子にはんだ付けします。ポリウレタン銅線の被膜が溶けるようにしっかりと熱してください。予備はんだをすると安心です。

ポリウレタン銅線をgnd端子にはんだ付けする

同様にして、下図のようにはんだ付けを行います。2,3行目はgnd端子に接続せず、4行目を親指のスイッチ側に曲げて、端を基板のgnd端子に接続します。

行のはんだ付け

最後に、1列分のはんだ付けを行うことでグランドの配線は終了です。

列のはんだ付け

ソケットを用いる場合も、同様の手順ではんだ付けします。

ソケット使用時のグランド配線

6. 入力端子の配線

続いて入力端子の配線を行います。

スイッチ端子のグランドに配線していない方を基板のSW端子に繋いでいきます。

後にソフトウェア側でスイッチの順番を整えるので、どのSW端子に繋いでも構いません。

ただし、SW30、SW31はタクトスイッチに繋がっているので配線しないでください。

基板に近い方からつないでいくと配線しやすいです。

入力端子の配線

すべての配線が終わると下図のようになります。

土台に干渉しないよう、配線はスイッチプレートの内側にくるようにしてください。

入力端子の配線

ソケットを用いた場合も同様です。

入力端子の配線

7. 終わりに

以上のことを左右で行ってスイッチ配線は終了になります。

導通確認は環境構築,導通確認,ファームウェア書き込み編において、導通確認用ファームウェアで行います。

テスターをお持ちの方は、この段階で導通確認しておくと楽です。

導通確認後にねじ止めを行うため、まだねじ止めはしないでください。

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